
ウィザードリィといえば「3Dダンジョン」「6人パーティ」「ドロップアイテムの収集」などが特徴ですね。
さらに高難易度、キャラメイクや宝箱トラップ、オートマッピングなども設定されている本格的なWiz風アプリってそんなに数多くありません。たぶん。
今回は上記の条件を満たした「ガッツリWiz系」5作品を、個人的に好きな順番に紹介していきます。
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Wizardry系スマホアプリ5作品
- ウィザードリィ外伝 戦闘の監獄
- アビスアンドダーク
- NIZ
- Sorcerer#6
- Wandrium#1
戦闘の監獄とアビスアンドダークは有料アプリ(プレイが制限された無料版もあり)で、NIZとSorcererとWandriumは無料アプリになります。
ウィザードリィ外伝 戦闘の監獄
まずは一番おすすめ出来るWizが「ウィザードリィ外伝 戦闘の監獄」。何といってもWiz風ではなくWizですから。
こちらでも紹介していますが、全体的なクオリティは頭一つ抜けてますね。スマホでプレイ出来るWizでは一番だと思います。
プレイ動画
操作性
完成度は高いのですが、操作性は今回紹介する5作品の中で一番悪いかもしれません。
↑コントローラーパッド。
これをオンにすると操作性は抜群になるのですが、ご覧の通り透過しているとはいえ視覚的によろしくないです。
気にならないという方は、これでプレイすればノープロブレム。透過の程度やキーの位置も調節出来ます。
↑コントローラーパッド無しだと右側のキャラ名やコマンドを直にタップします。
お察しの通り誤タップが多いです。指が太い方はタップペンなどを使うしかないですね。というか、ペンを使えば操作性の問題は解決します。
↑ダンジョン内の移動だけは、このようにタップしやすい方向キーが表示されるので大丈夫。
でもバトルはコマンド選択式なので、また細かいコマンドが出てきますけど。
キャラメイク
↑いわゆるキャラ登録。
名前⇒種族⇒性別⇒性格⇒職業と進行しますが、職業まで来ると1つ前に戻れません。
性格までは「性別を女性にしたけど、やっぱ男にしよう」と思ったら性別選択のページに戻ってやり直せるのですが、職業選択までくると最後まで進行して登録を終わらせるしかありません。
つまり、ファミコン版と同じく高いボーナスポイントを狙うなら、取り敢えずキャラメイクの行程を終わらせて最初からやり直しということを繰り返すことになります。
ボーナスポイントについては、次の「アビスアンドダーク」で細かく述べます。
ダンジョン
↑こんな感じ。
まぁダンジョンだけではないですが、とにかくグラフィックが他の4作品とは比較にならないほど綺麗です。
バトル
↑バトル画面。
くどいようですが5つの中で絵はダントツ。モンスター画も例外ではありません。
そして最低限ですが、あるのとないのでは全然違う攻撃時の効果音と静止画が揺れるという演出。
まあ、Wizに関してはバトル演出は脳内で、というユーザーも多いのですが個人的にはこれくらいの演出は欲しいです。
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有料ですが無料版も
この記事投稿時点で¥3180です。
そして無料で体験できる「Lite版」は地下2階までプレイできる仕様になってます。下のリンクは無料版です。
また、有料版しかありませんが¥1600の別シナリオ「慈悲の不在」もおすすめ。
アビスアンドダーク
次におすすめなのは「アビスアンドダーク リル・マズアの遺跡」です。
タイトル等にウィザードリィの文字は見当たりませんが、起動した直後から雰囲気満載で内容もガッツリWizでした。
全体的に「戦闘の監獄」よりクラシカルですが、ミニマップがあったりスクロール移動だったりします。バトルシーンはファミコン版に近いと思いました。
↑コンフィグで細かい設定が出来ます。
↑街の画面。
両サイドに薄くボタンっぽいのが見えると思いますが、左が移動や選択、ファミコンでいう十字キーで右が決定キーとキャンセルキー。
コントローラーのように使用していくのですが、操作感は非常に良好でした。
さらにダイレクトにタップしてもプレイできます。「ルイの酒場」だとか「武器屋ゴルドラ」と書いてあるところを直にタップできます。
プレイ動画
キャラメイク
↑キャラメイク画面。
前述しましたが、戦闘の監獄より優れている(個人的見解)と思ったのがミニマップ常時表示とスクロール移動。
そして、個人的に一番ありがたいのが「キャラメイク時に前の行程に戻れる」こと。
Wizをプレイしたことある方はご理解できるかと思いますが、一応簡単に説明します。
キャラを作る時って「名前は?」「性別は?」「種族は?」「性格は?」という感じで進行していくのですが、大抵「職業は?」って時に「ボーナスポイント」というパラメータに振り分けられるポイントが貰えます。
力だとか賢さだとか素早さに振り分けるので当然ポイントが多いほうが嬉しいわけです。
ところが、このボーナスポイントの値というのがランダムで5~30とか振り幅が大きいため、大きい数値が出るまで何度もやり直すのがWizのお約束。
戦闘の監獄はキャラメイクの行程を全て終わらせ、ボーナスポイントが気に入らなければ最初からやり直しなのですが「前の行程に戻れる」ことが出来れば「戻って進んで」を繰り返すだけでいいということですね。
例えば「性格」の次が「職業」だったら、性格に戻って職業に進むとボーナスポイントの値が変わるという感じ。
性格を「中立」にして次に進むと職業選択画面になりボーナスの表示が「5」だったら、前の性格選択画面に戻ってまた職業画面に進むとボーナスが「30」になったりするということです。
基本的に6人作りますので、この差は大きいです。でも、キャラメイクって最初だけじゃん?って言う人もいますけど。
↑高ボーナスで侍の作成が可能。
ダンジョン
↑雰囲気いいです。
かなり先まで見えます。これまで結構いろんなWizやってきましたが、大抵1歩先しか見えないのがほとんど。
明かりの魔法や道具、本家でいうミルワやロミルワの魔法並みに見えます。
そして何とスクロール移動。
左右のコントロールパッドで操作するのですが、スワイプ操作も可能。画面を上下左右にスワイプすれば動きます。
バトル
↑バトル画面。
個人的に残念なのが戦闘時のSE(効果音)が乏しいこと。魔法発動の音はあるのですが、剣で切る音や武器で殴る音とかはありません。
基本的には、モンスターの静止画とテキストだけで戦闘が進行します。前述しましたが、ファミコン版みたい感じ。
でも「これがWizだ」という人もいらっしゃいます。オールドファンほどその傾向がありますね。
↑もちろん宝箱にはトラップ。
スペル(魔法)はMP
↑消費MPと表示。
ウィザードリィといえばスペルは回数という認識ですが、アビスアンドダークはMP制です。
↑キャラごとに最大MPが設定されています。やはり魔法使い系は最大MP高め。ドラクエ方式ということですね。
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優良だけど有料
ここで紹介しているのは無料版で「アビスアンドダークLite」というアプリになります。
内容は有料版と変わらないですが「セーブは5000回まで」という縛りがあります。トップページに何回セーブしたか表示されます。
コンフィグで自動セーブと手動セーブを選べますので、手動セーブにすれば相当遊べますね。
有料版は当記事投稿時点で¥1220。個人的には激安かと。下のリンクは無料版です。
ちなみに「賢王の盟約」という別シナリオも公開されており、そちらは¥1840だそうです。
NIZ
ゲーム性だけを見た場合は3番目という順位ですが、アビスアンドダークとは僅差だと思います。
ダンジョンが線画のみということと、ミニマップが無いということが個人的にマイナス。
ミニマップを表示できる魔法があるそうです!コメント欄で教えてもらいました。アイテムのSPで覚えられるとのこと。
ちなみにSPとはスペシャルパワー?だったかな?アイテムに宿る凄い力のことで、使用すると基本的にアイテムはガラクタに。
本家だと転職のSPが多かった記憶が。盗賊の短刀とかね。マップ表示のSP付きアイテム見つけたら更新します。
しかし、プレイの大半を占める「バトル」の演出は効果音が入るので本当に甲乙つけがたい感じです。
さらに何といっても「無料」は大きいですね。無料ということを考慮すれば完全に2番目でしょう。
プレイ動画
縦でも横でも
↑城画面(トップページ)
何と縦画面でも横画面でもプレイできます。当記事では見やすい縦画面を載せてます。
↑ステータス画面。
注意したいのが、プレイ中に縦から横もしくはその逆にぐるっと画面を回転させてしまうとフリーズすることがあるので、スマホのジャイロ機能はオフにしたほうが無難です。
キャラメイク
高ボーナスを気軽に狙えます。
↑28ポイントで侍の作成が可能。
この職業選択画面まで来たら、あとはBをタップするごとにボーナスポイントが抽選されます。
ダンジョン
↑こんな感じ。
ワイヤーフレームなのですが、バックは黒じゃなくて迷宮内風の画像になっているので雰囲気はあります。
基本的には下部のコントローラーで操作するのですが、画面タップでも移動できます。
ダンジョン内表示部の上あたりをタップすると前進、そして下をタップすると後退ではなく後ろを向きます。左右もタップした方向を向きます。
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バトル
↑バトル画面。
私の記憶が正しければモンスターグラフィックがファミコン版、末弥純氏の絵と酷似しています。
この絵、他でも見たことありますね。
ご本人が提供しているのか、パクった絵師が提供しているのか、末弥氏の弟子なのか、私の記憶違いなのかは不明ですが非常にいい感じ。
末弥純氏リスペクトの「とり夫」氏による素晴らしいモンスターイラストでした。
コメント欄にて教えていただきました。ほんとにフリーでいいの?ってくらいのクオリティーです。
そして地味ですがSEあります。武器での攻撃時や魔法発動時には最低限の効果音。やはりあるのとないのでは違いますね。(個人的見解)
↑ちなみに横画面。
Sorcerer#6
黒バックにワイヤーフレームという限りなくシンプルなビジュアル。
そして無音。BGMもSEもございません。想像力を膨らませてプレイすることになります。
ただし、内容は本格的で迷宮も奥深く、難易度は前述3作品の比ではありません。
ファミコン以前は知らないのですが、本当に初期のWizardryはこんな感じだったらしいですよ。
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キャラメイク
高ボーナスポイントを得るには、キャラメイクを一通り終わらせて一からやり直さなければなりません。
でも、
↑この画面と
↑この画面で終わります。
↑出ました高ボーナス。10回くらい?
侍を作れると思って属性は中立にし、いろいろパラメータを振り分けましたがダメでした。
で、面倒くさいので
↑最初から初期の状態、デフォルトでこの6人が酒場にいます。戦士2人・僧侶1人・盗賊1人・魔法使い2人。
↑ステータス画面。
ダンジョン
↑黒地に線画。
↑数歩進むとエンカウントします。
移動はワイヤーフレーム部分の上下左右をタップ。キャラ部分をタップするとキャンプ画面になります。
バトル
↑これ、敵モンスターです。
まあ、脳内で凶悪なモンスターを描いてください。繰り返しますが、初期はモンスター画もこんな感じだったらしいです。
というか、絵があるだけマシかもしれません。だって次に紹介するアプリは・・・
↑このように先制出来る時もされる時もあり、友好的な時もあるのはWIZではお約束。
↑これ、オートで勝手にバトルが進行します。大抵、設定でタップ進行できるのですが、どうやらオート進行のみの模様。
↑もちろん宝箱にはトラップ。
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Sorcerer所感
このゲーム「Sorcerer#6」ってくらいだから1~5もあります。シリーズになるくらいなので支持されているということですね。
数日プレイしましたが、たしかに本格的な内容。この緊張感あふれる難易度は昔ながらのWizファンなら楽しめると思います。
Wandrium#1
前述のSorcererと同じく黒バックにワイヤーフレーム、そしてさらにグラフィックが一切ありません。
ゲームの全てを線とテキストのみで進行させているという、ある意味究極のシンプルゲームです。
正直、絵が無くて本当に面白いの?と思いつつプレイしてみました。評価は高かったのですが、それでも半信半疑ですよね。
で、これがまた面白い。もちろん製作者はスゴイと思いますが、改めてWizのシステムって凄いと思いました。線と字だけですからね。
ところでWandriumって何と読むのでしょう?
キャラメイク
アプリを起動し、いつものように酒場でパーティを組もうとしたら・・・誰もいません。
デフォルトのキャラがいないので、必然的に6人キャラを作ることになります。
アップルストアのページに書いてありましたが「3種の属性、5種類の種族、9種類の職業」が用意されているそうです。
↑この画面まで来たら、後はキャンセルボタンをタップするだけでボーナスポイントが変わっていきます。
余談ですが、ご覧の通り広告が上部に常時表示されます。無料アプリなので仕方ないですが、普通は下部ですよね。
上部のほうが目ざわりだと思いましたが、不思議なことにプレイに集中し始めると上のほうが気になりません。
↑出ました高ボーナス。
例によって侍を作成しようと思って粘りました。感覚で100タップ、時間にして3分程度でした。
ちなみに「人間・男・中立」で侍だと、上記のボーナスポイント「23」が最低限。22以下ではパラメータが足りず侍が作成できません。
↑侍作成。
上記の「力14、知恵11、信仰10、体力15、速さ10」が侍の最低条件。ギリ作れました。
装備
所持金はキャラ一人ずつではなくパーティ全体で、という仕様らしいです。
↑所持金1000しかないのに。
↑何とか波平さん(侍)だけは、刀と鎧と兜を揃えました。チュニックって鎧のカテゴリでした。
ダンジョン
↑こんな感じ。
下部にコントロールパッドがあるのでわかりやすいですね。操作性は快適です。
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バトル
↑エンカウントしてます。
↑本当に字だけ。
思う存分脳内でバトってください。ポイズンバイパーだから毒蛇?ですかね。
↑1回のバトルでレベルアップ。
先ほどのポイズンバイパーがドロップした宝箱の中身が「経験値」だったんですよね。初めてですね。中身が経験値って。
全員がレベルアップしました。
一つレベルが上がっただけで、そのあとはサクサク。序盤の難易度はそれほどでもない印象です。
まとめ
WIZ好きなら5作品どれも熱中できると思います。そう思った5作品を選びました。紹介した順番が個人的順位です。
完成度的には「戦闘の監獄」がダントツですが、遊びやすさはマップが常時表示される「アビスアンドダーク」。
他の4作品もオートマッピングはありますが、マップを見るには道具か魔法でしか見れません。
まぁそれがWIZだという方も多いです。昔は方眼紙に手書きでマッピングしたという今では信じられない話も聞いたことありますし。
Nizは無料とは思えないクオリティで、ワイヤーフレームながら黒バックじゃないので思いのほか雰囲気がありました。
ゆるい難易度はWIZじゃない、という方は「Sorcerer#6」ですね。迷宮を歩いている緊張感が他とは違いました。
そして絵が全く無い「Wandrium#1」。
今回取り上げた5作品以外にもWIZの類似ゲーム、いわゆるウィザードリィライクといわれるゲームはあります。もちろん絵や音があるやつで。
そのどれよりもウィザードリィらしかったのが、絵も音もないWandrium#1だったので紹介させていただきました。
WIZファンの参考になれば幸いです。
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NIZのイラストは末弥純氏リスペクト(パクリに非ず)の
とり夫(pixiv・Twitter)氏によるフリーイラスト
「ウィザードリィの深淵Ⅰ・Ⅱ(ゆずもデザイン刊)」の表紙も手掛け
自身のオリジナル含め500点超のモンスターイラストを現在も更新中です
ご自身作のWizクローン「Javardry」や
Wiz系ではないですが「Buriedbornes」でも使われているので
目にする機会は多いでしょうね
とり夫氏でしたか!
Javardryは以前THE KINGとかLastBladeStoryとかプレイしまして
その時にとり夫氏のことは、この絵フリーって神だな、と思ってました。
いや~気が付きませんで失礼なことを書いてしまいました。
ご指摘ありがとうございます。修正いたします。
NIZにもミニマップはありますよ
アイテムのSPでのみ習得できる魔法、それを唱える事で表示される仕組みになっています
おお~そうなんですね
見つけたら更新しようと思います
貴重な情報ありがとうございました